サクサク開発くん

効果的なサービス開発を目指すためのあれこれ

チームが機能するとはどういうことか を読んだ

チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ

チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ

を読んだ。

元々は最初に blog.shibayu36.org を読んで「気にはなるけど、まあ読まなくて良いか」と思ってスルーしていたところ、 blog.sushi.money を読んでちょうどこの頃は axe.hatenablog.com というようなことを考えていたので、ピクサーの手法のくだりが気になって読むことにした。結局ピクサーの話については引用されている分くらいしか書かれていなかったけど。

内容としては「世界の事業は個人の力では手に負えないほど高度化してきているので、チームで新しい分野に挑戦し続けることが企業の競争優位性につながる」「そのためには失敗から学習するためのチームづくりが不可欠」「そのための行為をチーミングと呼ぶ。チーミングするためにどうするべきか」といったことが書かれていたと思う。

この本を読んでいてとある銃乱射事件のことが思い浮かんでいた。うろ覚えだが、アメリカの優秀な学生が「もう世の中の偉業は過去の偉人にやりつくされてしまっている。今に生きる自分たちはもう偉人にはなれない。」といった論調で悲観して起こした事件だった気がする。検索して調べてもそのような事件は見つからなかったので、もしかしたら自分の記憶違いかも知れない(もし知っていたら思い出したいので教えて欲しい)。 交通インフラの整備やインターネットによってグローバル化が進み世界が縮小し続ける現在ある程度その考え方に共感せざるを得ないのだけど、この本の主張はそうした閉塞感に対する1つの答えであるようにも感じた。

Web業界においてもゼロ年代くらいまでは割りと「やったら大体何でも当たる」時代があって個人の思いつきとそれなりの技術力があればなんとかなっていたように感じているのだけど、最近はそうもいかなくなってきているように思う。なので、この本のような考え方が重要になっていくのではないかと考えている。

一方で、正直この本の日本語は冗長すぎてあまり良いとは言えない。 重要な主張は何度も繰り返し書かれているタイプの本なので、ざーっと流し読みする方が良さそうに思う。 そういった感触なので細かい記述についてはあまり思うところが無かったのだけど、ただこの本で言及されている「コンフォートゾーン」には陥ってしまいがちなのでちゃんと「ラーニングゾーン」に移れるよう責任を設定できているか自問していく必要があると感じた。

失敗から学ぶうんぬんについてはこの本で済ませてしまわずに失敗学の本を読んでみても良いかなと思った。 失敗という呼称がそもそも悪い気がしているのだけど、どう呼び替えるのが適切なのかは分からなかった。あるいは文中のようにミスと失敗を意識的に切り分けるようにすると良いのかもしれない。

失敗学のすすめ (講談社文庫)

失敗学のすすめ (講談社文庫)

元々興味のあったピクサーの話は普通にピクサーの本を読んだら良い気もしている。

ピクサー流 創造するちから

ピクサー流 創造するちから

というわけでこの本は「良いことが書いてあるとは思うが冗長」というのが自分の感想でした。 流し読みする分にはとても良い本だと思います。